十二段屋を病院と間違えた、おばあさん。
昨日の話、
雛人形屋・五月人形屋・盆提灯屋の十二段屋に、見知らぬおばあさんがやってきました。
ちなみに、
この時期(シーズンオフ)に、当店にくるひとは、雛人形の修理依頼もしくは、人形ケースがほしいというお客様です。
この時期の十二段屋は、殺風景で人形屋なのか、倉庫なのか分からない状態です。
やってきたおばあさんは、「先生は、どこにいる。薬が欲しいから・・・」と、、、、、。
どこかの病院と間違えたらしいのです。
「ここは、病院ではありませんよ。」と、伝えても理解してくれません。
おばあさんは、どうやら認知症のようです。
雛人形屋母さんは、認知症の人と接したことがないから、戸惑いました。
会長が、おばあさんを家まで送ってあげなさいと、雛人形屋母さんに命じ、雛人形屋母さんは、
おばあさんを送ることに・・・。
しかし、おばあさんは住所を教えてくれないから、ついていくことにしました。
つえをついて、トコトコと歩くおばあさん。
まったく、車のことは気にしません。左右確認なしで、危険極まりなしです。
び・びっくりでした。
幸い、近くに住んでおられました。
家につくと、戸は開けっ放しでした。
おばあさんは、泥棒より、猫が入るから困ると言っていました。
おばあさんに、「カギかけてから外に出んといけんよ」って、伝えたが全く理解してくれません。
家にもどったおばあさんが悔しそうな顔で言いました。
「トースターが壊れて困った、パンをコンロで焼いたら真っ黒になった」と、
それを3回聞きました。
おばあさんは、最後に「くすりもらいに行くから、先生によろしく伝えといて」と、言いました。
複雑な気持ちのまま、十二段屋にもどった雛人形屋母さんでした。
十二段屋にもどり、雪洞(ぼんぼり)のチェックをしていたら、うひょっ・・・・おばあさんがまたやってきたぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今度は、いっぱい荷物をもってきましたよ。
どうやら、カギがないから引き出しの中身をもってきたんだと言ってました。まじっ。
またもや、困りました。このおばあさんの家族に知らせないと・・・と思い、
おばあさんのカバンをみせてもらいました。
*************
大切なメモですと、書かれた紙がはいっていました。
*************、
2人の名前と住所と電話番号が記されていました。
それは町内会長さんの住所と電話でした。
悲しいことに、このおばあさんは家族はないようです。
民生委員、町内会長さん、デイサービスの方に日中はお世話になっているようです。
(認知症)この病気について知識がないと、身の回りの人の方か精神的に参ってしまうかもしれません。
この病気の人をお世話をすることになったら、しっかりとこの病気についての本などを読んでおかないと、私は疲れ果ててしまうかもしれません。たった数分の出来事だったのですが・・・。
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