のし書き修行
雛人形屋かあさんは、小さいころ書道教室に通っていた。
保育園児(年長)から、小学校六年生まで。
中学校にいくようになって、部活などで忙しくなったから、
自然と書道教室に行かなくなった。
いまだに、辞めますといっていないので、先生は、私をまっているのだろうか。
いや、もう、あれから、23年もたったのだから、時効だろう。
辞めますと、言わずに、行かなくなってすみません。
藤田書道教室さま。今は、どうなっているのだろう。
しかし、また、
書道をすることになった。
雛人形屋に嫁にきて、のし書きの担当になっているからである。
雛人形・五月人形・盆提灯は、御祝・御供の商品であるから、
のしが必要なのです。
雛人形・五月人形には、
御祝∞○○
盆提灯には、
御供∞○○と、のしをつけます。
この重大な仕事のために、
修行をはじめた雛人形屋かあさんである。
娘のももさんもついでに習わせようとたくらんで最近また、書道
をはじめました。
非常に優秀なN師匠のところまで、
毎週土曜日の朝、指導していただいております。
しかし、ももさんは、「字をかくのは、だいっきらい。いやだ。」と、拒否。
雛人形屋かあさんは、
今日も一人で書道を習いにいきました。
師匠は、「大人だけで頑張りましょう。」と、やさしく言葉をかけてくださいました。
本日の文字「御佛前供礼祝」です。
さすが、師匠は、すばらしい。
文字のひとつひとつに、違いがあり、書き方が変わる。
こんなに頭をつかって文字を書くことは、いままでなかった。
しかし、「御」「佛」の字は、難しい。
これは、難関である。
雛人形屋かあさんは、
本当に為になる指導に感謝している。
師匠が一生懸命だから、
弟子は、がんばる。
父母がんばるから、
子どももがんばる。
人形屋かあさんは、今日もがんばります。